秋田県・男鹿(おが)半島に伝わる伝統行事。大晦日の夜に、鬼のような面と、藁(わら)でできたミノを身にまとい「泣く子はいねがぁ〜」と叫びながら家々を回る。家の主人は正装して迎え、酒食などのもてなしをする。鬼の顔をしており、泣きだす子もいるが、怠惰や子どもの悪事を諌め、災いを祓いにやってくる来訪神でもあり、教育の手段としての役割もある(*来訪神:仮面・仮装の神々の一つとしてユネスコの無形文化遺産に登録)。
従来は未婚の男性がなまはげを務めるのが習わしであったが、高齢化と人口減で担い手の若者が減少したことにより、現在は既婚男性や高齢者や外国人留学生が務めるケースもある。近年は観光化により、なまはげ太鼓や、なまはげショーも定期的に開催されている。