ハワイ語ではフラは踊りを意味するので、通常フラと呼ばれる。発祥の地については、ハワイやタヒチなど諸説ありはっきりしたことはわかっていないが、神への信仰の表現や、体験、出来事を後世に伝える宗教儀式として後世に伝わった。その踊りは歌の内容を体現する、パントマイムのようなもので、手の動きが虹や雨、花、風に揺れるヤシの木、波の動きなどを意味し、踊り自体が一つの物語を構成している。
1820年にハワイにやってきたアメリカ人宣教師によって、約半世紀にわたり異教の踊りとして禁止される。19世紀後半に入ると西洋音楽の影響でハワイアン・ミュージックが生まれ、その音楽で踊る新しいフラダンスも生まれる。また1970年代にはハワイアン・ルネッサンス運動が起き、その中でフラも競技会の開催や伝統継承の動きが進み、新たな発展をみる。古典フラ、カヒコに対して、現代フラをアウアナと呼ぶ。